園について

 子ども達が生涯にわたり心の豊かに、互いに力を発揮し尊重しながら生きる人であるよう、鈴木鎮一氏の「どの子も育つ、育て方ひとつ」の理念に導かれ、丁寧にかかわる保育を実践しています。

どの子ども達も、深い理解と愛情の中で遊びや生活を営むことで、太陽の恵みを受ける植物のように枝を拡げ葉を繁らせ、その人らしく花を咲かせる豊かな人生になると考えています。

一人ひとりと丁寧に関わり、対話をすることを大切にした保育を実施しています。

保育教育方針

安全と安心を基本とし、一人ひとりの個性を尊重し欲求に丁寧に応答することで、基本的な信頼感を育みます。

環境を通じた教育·保育を基本とし、様々な経験を通して自ら伸びようとする力を支え、子どもの主体的な活動を促し、資質·能力を一体的に育みます。

子どもを真ん中に、家庭や地域との信頼関係の輪を広げ、地域全体で子どもの育ちを支えます。

保育教育目標

  • 健康で元気に活動する子ども
  • あいさつのできる子ども
  • 友達と楽しく遊ぶ子ども
  • 自分で考えすすんで行動する子ども
  • 豊かな感性をもった子ども

教育・保育の特徴

担当制保育

3歳未満児は、個別の関わりを大切にし、安定した情緒で基本的生活習慣を確立していきます。

食事や排泄は、可能な限り同じ保育者が関わることで、目まぐるしく成長する時期の子ども一人ひとりの発達や心の動きに寄り添います。愛着をもって丁寧に関わることで育まれる信頼関係を基盤に、子どもたちは安心して生活や遊びを楽しんでいます。

十分に一人遊びを楽しみ、切れ目のない支援を続け3歳以上児の集団活動に繋げていきます。

縦割り保育

3歳以上児は2グループに分かれ、異年齢児混合の縦割り保育を実施します。

一人で集中する遊びや、みんなでルールを守り合う遊び、自分たちで遊びを作り上げるテーマをもった遊びなど、子どもが主体性を発揮できる遊びを、保育者も楽しみながら専門性をもって支えています。

年齢の異なる子どもと一緒に過ごすことで、人と関わる力、挑戦する意欲など、生涯において必要な「生きる力」や「学ぶ力の基礎」を育んでいます。

主体的な遊びから学ぶ

乳幼児期の子どもにとって「遊び」は「学び」です。遊びを通して、多岐にわたる学びの基礎や、人と協働する力の基礎などを培います。

年齢や発達に合わせた遊びの環境を整えることで、より遊びに夢中になり、思考や探究心も深まっていきます。

保育者は、遊びや生活の中で「今何が育っているのか」「育ちに何が必要だろうか」など、保育の専門的視点から子どもを見守ります。また、保育ドキュメンテーションなどで育ちを可視化することで、他のクラスや保護者の方とも、子どもたちの今の姿や取り組みを共有し、一緒に保育を豊かにしています。

世界的が注目!「非認知能力」

私たちは、「文字が読める、うまくブロックが積み上げられる、読み書き計算ができる」といった目に見えて賢くなったと感じる認知的な能力を重視しがちです。

しかし、人に優しくかかわる心や、挑戦する勇気、不正に立ち向かう強さなど、目には見えないけれど人と人が共に生きていくために必要な非認知能力を備えていなければ、認知的な能力も十分に発揮することができません。集団生活や園ならではの環境と遊びの中で、目には見えないけれど人と共存し生きていくために必要な力の育ちに寄り添い、成長を支えています。

 

できた時の喜び、わくわくするような探究心、不思議や疑問、挑戦や失敗など、子どもたちの遊びの世界は日々様々な発見や感動に溢れています。そんな子どもたちの世界の中に毎日溶け込み、発見や感動を共にできることは保育者の特権です。

保育者同士も、保育の中で主体性を発揮し、より面白く、より夢中になれる保育を子どもと一緒に展開しています。

これを非認知能力と言っています。そして、私たちは、子どもの気持ちに寄り添い、行動や表情に表面化されていない「気持ち」や「心の動き」を読み取ることで、良い育ちや学びにつなげるように働きかけていくことも大切にしたいです。