食を営む基礎を培う

食べることは生きることの源であり、心と体の発達に密接に関係しています。乳幼児期から、発達段階に応じた安全で安心できる食事と、楽しい雰囲気で食卓を囲み、旬のものを味わう豊かな食の体験を積み重ねることで、生涯にわたって健康でいきいきとした生活を送る基礎となる「食を営む力」を培います。

地産地消、野菜の栽培、郷土料理、子どものリクエストメニュー、世界の料理、クッキングなど、園ならでは取り組みの中で、子どもたちが主体的に食に関わる環境づくりに工夫を凝らしています。

食事は空腹を満たすだけでなく、人間的な信頼関係の基礎をつくる営みでもあります。楽しい雰囲気の中で食卓を囲み、豊かな食の体験を積み重ね、食を営む力の基礎を培う「食育」を実践しています。

豊かな「食」体験

  1. 地域の方や保護者の方の協力のもと、畑で野菜を育てたり、収穫した野菜を調理して食べたりする活動を取り入れています。
  2. お花見や紅葉のシーズンなどは、ベランダや戸外に場所を変え、景色を見ながら特別な食事の時間を楽しんでいます。
  3. SDGsなどの社会的課題を食の視点から考え、できることは小さくても、実行に移すことを大切にしています。
  4. 食物アレルギーやハラール食など、食を通じて命や人権について理解を深めています。
  5. 命の尊さ、自然環境や生産者への感謝など、豊かな心を食を通して育んでいます。

主体的に「食」に関わる

美味しく食べるだけでなく、自ら食に関わる機会も大切にしています。

クッキングでは、安全に細心の注意を払いながら、たくさんの調理工程を順序立てて実行したり、様々な調理器具を扱ったり、量や時間に見通しを持つなど、様々な工夫と苦労を経験します。

料理が食卓に並ぶまでには、多くの人が時間と手間をかけていることも、主体的に食に関わるからこそ分かる大切な気付きです。自分たちで一生懸命作った食事は格別です!

子どもたちに安全な「食」を

乳幼児期は、食べたことのない食材や味が多く、噛む力や飲み込む力もまだ未熟なため、発達に応じた食事の提供が不可欠です。体の機能的な発達や、味覚の発達を丁寧に観察し、保護者の方と情報を共有しながら進めています。

食物アレルギーやハラール食の提供についても、安全で安心できる食事を提供するため、職員一同力を合わせています。

「食」を楽しむ

  • 誕生会や行事を開催する日には、調理スタッフが趣向を凝らした特別メニューを提供しています。
  • 食物アレルギーやハラール食の提供で、誰にとっても安全に食事を楽しめるよう配慮しています。
  • 離乳食の初期と中期は、朝と3時のおやつに捕食を提供しています。
  • 離乳食の後期は、咀嚼や嚥下などの発達に応じ、軟飯を提供いたします。
  • 副食は、離乳食の喫食状況に応じ、幼児食に近い形態に移行いたします。